「一滴潤乾坤」一滴のしずくが、天地を潤す。
最近、美しいものは心を潤してくれるな〜、と感じていまして。
京都のお茶室にてその話をしたら、こちらの禅語を教えていただきました。
「一滴潤乾坤」一滴乾坤を潤す。
乾坤の乾は天、坤は地を指します。
一滴のしずくが、全宇宙を潤す。
出典は景徳伝灯録の禅問答。「達磨大師はなぜインドから中国に来たのか」という問いに対しての、白水禅師の答えがこの「一滴乾坤を潤す。」だったそうです。
(達磨大師は禅を広めるためにインドから中国へ渡った、中国禅宗の開祖です。)
一滴のしずく、一人の禅僧の教えが天下に広まり、私たちもまたその恩恵を受けている。先人たちへの感謝を表す言葉だそうです。
ここからは私の解釈です。
一滴のしずく、というのは何にでも例えられると思います。
一碗のお茶、一輪の花、一つの言葉…
自然の中のものにも、芸術家の作品や職人さんの技の中にも、一人の人の行動の中にも、どんなものにでも世界を潤す力はある。
お花はリンドウ(竜胆)でした。
このお花を用意してくれたのは、高校生の男の子です。
彼が用意してくれたお花にも、点ててくれたお茶にも、人の心を潤す力がありました!潤いました!
こちらの浴衣を着ていきました(*^^*)麻の名古屋帯に白足袋を合わせています。
着物にも、帯にも、帯締めにも、潤す力がこもってるんじゃないかなーと思います。少なくとも、着ている私は元気をもらっています!
和装ができるくらい回復したのですが、お太鼓をしばらくしていなかったので反省です!たまにお太鼓もしないとです。