「君の名は。」の組紐の意味


先日、「君の名は。」を観てきました!

映像が綺麗でおもしろかったです。

女の子と男の子の入れ替わりのキーとなるものが3つあって、その中の1つが「組紐」です。
なぜ組紐なのかを考えてみました。

調べてみると、「組紐」や「結ぶという行為」に「魔よけ」「結界をはる」という意味があるとか…。組紐は仏具・神具・武具に使われてきたそうですが、「魔よけ・お守り」の気持ちが込められていたんですね。
映画のストーリーに絡めると、組紐を通じて、同じ結界の中で繋がっていたということ…!?

そういう視点で見ると、茶道具の仕覆の組紐は大切なお茶を守っているといえます。
着物の帯締めに使われるのは江戸末期にお太鼓結びが流行してからだそうです。限られた階級のものだった組紐が、一般庶民にも手に入るようになったためかと思います。
着物を着ると背筋がシャンとしたり、守られているような気持ちになるのは気のせいじゃなくて、着物・帯・帯締めによって本当に守られているのかもしれないですね( ´ ▽ ` )

仕覆の組紐仕覆の締緒 - 伊藤組紐店より。

組紐の歴史
組紐は古くは縄文土器に見られ、奈良時代には被服・仏具・神具に用いられた。平安時代には貴族たちに、鎌倉時代には武士の武具に、室町時代には茶道具に、そして江戸時代に庶民に浸透した。1876年の廃刀令により武具用の需要が急減し、和装飾としての羽織紐・帯締めが中心となった。

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伊賀の藤岡組紐店さんの組紐