あなたのこだわりを大切にしていい
人にとってはどうでもいいようなことが、あなたにとってはすごく大切な場合がある。
たとえば、あなたにとっては大切なことを、だれかが悪意なく踏みにじったとする。
そうすると、あなたの心は傷つく。
あなたの中の冷静な部分は、その傷を、なかったことにしようとする。
「世の中の人にとってはどうでもいいことだから」
「わたしはこんなに恵まれているんだから」
そうやって、自分の感情を消し去ろうとする。
それでも、傷は消えてくれなくて、ふとした瞬間にまた姿をあらわす。
もう、認めるしかない。
わたしは傷ついたんだ。
他の人にとってはどうでもいいポイントで、人には理解されないわたしだけのこだわりで、傷ついたんだ。
そうやって、認めるところから、癒しのプロセスが始まる。存在を認めない限り、癒すことはできないのだ。
あなたのこだわりを大切にできるのは、あなただけだ。そこに、他の人の価値観はいらない。あなただけのこだわりを、愛おしんで、守ってほしい。他者に強制はできないけれど、言葉にして希望を伝えてもいいし、難しければそっと距離を置いてもいい。あなたのこだわりを守ることと、この世界で人と生きていくことは、両立できるはず。
photo: 京都御苑の里桜。